日曜日。早めの昼食を済ませ、午前のうちから京阪にのって出町柳駅下車、そして叡山電鉄にのって一乗寺駅まで。恵文社で開催のかまくらブックフェスタではぽかん最新号とほんほん蒸気 第4号(北と南と)、水草(水中書店+ヒロイヨミ社)を買う。小さな出版社の話はすぐに書き手と書き手をつないで広がっていく。三鷹にある水中書店にはいつかいってみたい。

一乗寺界隈は新しい飲食店がふえてぶらぶらできる街になっており、このエリアの開拓者である恵文社は外国人までも引き寄せていた。

人の流れの行き先は詩仙堂。紅葉の季節はさすがに人が多いが、狸谷山までいってしまえば誰もいなくなるのがすごい。ここは穴場なのか。階段を上り下りし足がふらふらになった後、駱駝で夕食。牡蠣の豆鼓醤炒めがすごくおいしい。牡蠣は片栗粉をまぶして軽く揚げてから炒めているような感じで表面にしっかり味はついているが身はふっくら。丁寧な下処理が生む味。会計はふたりで1万円。安くはないが美味しい。

善行堂では店主が編集した上林暁の「星を撒いた街」がめずらしく古本であったので購入。店主が編集した本を売りつけた客もすごいが、それを買ってサインまでねだるわたしも不敵なやつである。カーネーション直枝さんが上林暁を好きな作家として挙げていた話をむけるともりあがり、教科書に掲載された上林作品は「花の精」であることを教えてもらう。直枝さんは善行堂に来店したこともあるそうで、店内に貼ってあったカーネーションのポスターの理由もすべて繋がった。来年、拾得で会いましょうと交わして退店。

久しぶりにいろんな店を再訪できて満足。大阪からみた京都もおもしろい。