市場への買い出しや新規の料理をしない振替休日。出社する妻に幸福そうだねと言われるほど顔にでていた。昼から自転車で外出。パンを買いに南堀江P&B、それから日本橋ルービックレコード。500円コーナーに新しいものがたくさんあったので10枚以上買い込む。自分以外の客も熱心にみており、活気がある。この店はレア盤からバーゲン品まで回転が早いが、一人でこの面積を管理するのはかなりの仕事量だとおもう。よく働く。常連との会計の際には、「前回間違えて、お金を多くもらいすぎていました。すいません〜〜」と話していた。なんて誠実なんだと感心する。

心斎橋DANKEで休憩。昔はコーヒー1杯で粘ったものだが、いまはさっと飲んで帰る。いちおう本も持ち歩いていたが、やはり外では読めない。持ち帰りの豆も200g購入。うち100gは挽いてもらう。ついでに寄ったハンキーパンキーのビルは改装工事中。階段に奥行きがあるように見せる鏡が設置されて派手になっていた。

夜、植本一子「家族最後の日」を読み終えた。何事にも率直で勢いがあり、なにか取り憑かれたような、自分のどうしようもない感性に向き合い苦しむ姿は、包み隠すところがない分、読み手の感情を揺さぶる。写真家の文章らしいというか、そのときにしかかけないであろう鮮度。もういちど読み返したいとはすぐに思えないが、新作が出たらまた読みたい。