職場を1時間早退しビルボード大阪へ。小西康陽ことPIZZICATO ONEのライブは、たぶん最初で最後であろうメンバーとのライブレコーディング。シャイだけど主張の強い音楽家の声がやけに生々しく響いていた。ステージでの振る舞いは歌詞を間違えないように気をつけているのか、終始うつむき気味に歌う様子はややぎこちない。バックのメンバーの演奏は、音の響きをいかした歌心あふれる繊細なもの。普段レコーディングで付き合いのあるメンバーとはいえ、この日の関係性はいつもとは違うものなのだろう。いやほんとうにすいませんありがとうございます。というような謙虚さを勝手に想像してしまいおもしろい。このバンドメンバーとの信頼関係の厚さはなかなかのものである。小西のボーカルはときにかくし芸以上の味わいをみせた。特に「また恋に落ちてしまった」では小西ボーカルでの再発見があった。
会場限定販売のデモテープの曲は細川ふみえに提供した1992年発表のスキスキスー。若い小西康陽のギター弾き語りは意外性があるだけでなく、違和感がなかった。昔からひそかに歌うことに意欲的だったのかもしれない。

バンドメンバー
・ ドラムス 有泉一
・ Wベース 河上修
・ ギター 田辺充邦
・ ヴィブラフォン 香取良彦
・ ピアノ 矢舟テツロー

後輩の誘いで、朝からレアなビカクシダが出品されているというwild wood 2019へ行く。会場は南船場オーガニックビルB1F。入場料500円かかるにもかかわらず、場内はたくさんの人の熱気につつまれており、圧倒される。そして恐ろしく高価な植物の数々。二泊三日の台湾旅行くらいは軽々行けるくらいだろう。大きさではなく、レア度で価値は決まる。葉が2枚で6万円のものも。年齢層は30〜40代が中心。トレンド好きというのはあるだろうが、購入後は自分で世話をするのだからみな本気の情熱を持っている。各店舗のスタッフによる熱心な説明を聞いていると、まあ4,000円くらいならまあ買ってみようかなと、フラフラしてしまうが、冷静に自宅においたときのことを想像すると諦めがついた。ここではビールだけを飲んで帰る。昼は彼と一緒に天満の寿司屋で。もう一軒、ターゲットプランツへよってから、ヨドバシカメラで解散。実家でとれたという柿をもらうおおきに。ここまで何も買わずにこれたが、最後によったディスクユニオンでレコード購入。今日はビカクシダの価格を見ていた分、すべてのレコードが安く感じられる。安く買えた「greater davis / sweet woman’s love」がうれしい。夕食は餃子。Netflixで殺人の追憶(監督:ポン・ジュノ)を観る。

台風被害を見ながらそわそわ過ごす。関東の各地で川が氾濫しており、茨城県那珂市も那珂川が氾濫。paddy field recordsが心配になったが、臨時休業のツイートをみてまずは安心する。大阪の自宅近辺のでは特にこれといった被害はなし。

初めて撮影講座というものを受講しにいった。大変勉強になったのと、講師の黒川隆広さんの、モデルと料理の撮影はしない。というポリシーの理由について、講義後の立ち話で聞くことができてよかった。要するに「それらは自分の作品にはならないから」ということ。自分が引き受ける仕事はディレクションやスタイリングも込みで撮影するというのだから徹底している。
明日は台風。風がどんどん強まってくる。きょうのうちにスーパーで買いもの。

同僚はとなりでエアブラシを使ってプラモデルの塗装。楽しそうでよかった。20:30退勤。ジムトレーニングの準備はしてきたが、靴を忘れて風呂だけ入って帰宅。

20:20分退勤。ジムのプールで泳いで、帰宅してから中華風スジェビを作る。飲み物は焼酎の水割り。

David Forman (1976)が聴きたくなってレコード棚から探す。20代の頃によく聴いていたピアノの弾き語りのSSWアルバム。どうしてこんなタイプの音楽に強く惹かれていたのだろう。ごくシンプルなアレンジでゴスペルの響きも感じる内生的な音楽。簡単に「渋い」といってしまいそうになるが、別に音楽が歳を選ぶものではない。40代になると20代の若者に対して勝手な偏見を持ってしまい、自分のことすら忘れてしまう。神戸のガポンレコードで購入した。


水戸ボージャングルスで金森幸介のライブがあったことを知った。名前を知ってはいたけれど、どんな音楽をやっているの知らなかった人。きいてみたらすごく良かった。こんど大阪で折坂悠太らと一緒にライブもあるという。2019年11月2日(土)大阪府 GANZ toi,toi,toi
<出演者>
のろしレコード
折坂悠太
松井文
夜久 一
ハラナツコ
宮坂洋生
あだち麗三郎
金森幸介