小沢健二のここ最近の新譜もApple Musicであっさり聞けてしまうことにすこし戸惑う。とくにアルバム未収の一部シングル曲をベスト盤に収録することを拒んでいた小沢健二だと特に。もうサブスクリプションサービスによって新譜を買うということはますますなくなっていく。まいにち更新される新譜を安い定額で追い続けることができるのだから。ニュースのような音楽、情報としての音楽。買うのは思い入れのある時代の旧譜。DXエディション。いまの音楽は20年後またレコードで再発を書い直したりするのかもしれない。音楽の資産をもつベテランにまで上り詰めるハードルは高い。
夜はネトフリでニーナ・シモン〜魂の歌をみる。公民権運動への強いコミット、音楽業界からのオミット、マネージャーの夫からのDV、双極性障害、はじめはクラシックピアニストになりたかったことなど知らなかったことばかり。

アーティストとかミュージシャンとか画家とか芸術家っていうのは、自分たちが生きている時代を自分の作品に反映させるのが使命なんだ

キング牧師を描いた『グローリー/明日への行進』でアカデミー主題歌賞を受賞した際、ジョンレジェントはニーナシモンのメッセージを引用したという。英語のタイトルはWhat Happened, Miss Simone ?

 

今晩の鍋はチョングッジャン(청국장)。俗称は納豆鍋とでもいわれているのだろう。こってりしていておいしい。