シャルロット・ゲンズブールのライブを観にIMPホールまで。集客を心配していたが、始まってしまうとほどよく集まっていて格好はついていた。意外とロックファンのおじさんも多い。シャルロットはこれまでのライブと同じようにデニムの上下で登場。自分でも予想していたかったが、それだけで鳥肌がたってしまった。立ちあがっただけで、ジージャンを脱いだだけで、Tシャツの袖をめくるだけでもう最高。実際に見るとアー写のとも映画の彼女とも違う感じがあって凝視してしまう。演奏はバンド編成だったけどライブならではのアレンジとかいうのではなくて、ほぼ録音と同じ。でも、それがつまらないわけではなく、ただただスターの輝きを目にするだけで感動してしまう。両手をポケットにつっこんで歌ったときの佇まいと所作もすばらしい。デニムの着こなしもかっこよすぎる。でも欲しくはならない。あのスタイルでないとまったく真似出来ないのは自分の姿を見るまでもない。できそうなのは困った顔の笑い顔くらい。
会場はビジネスビルとしかいいようがない建物で、ライブが終わった後の余韻にひたることすら許されず業務的なアナウンスと青白いオフィス照明で暴力的に現実にもどされたが、いやいやそれでもスターの余韻というのは消えなかった。そうめんを食べて就寝。