出勤前の朝、自宅の駐輪場に自転車がないことを思い出し、全力で走って出社。なんとか間に合う。

定時退勤後、シネ・ヌーヴォで18:50からの映画「現代インチキ物語 騙し屋(監督:増村保造 原作・脚本:藤本義一)」を観る。盗むのではなく騙すということを大事にするみみっちくも哲学のある騙し屋4人。みなキャラが立っているのでコミカルな小芝居も映える中、社会的なメッセージもしのばせる。手にした分け前は手柄を問わず当分配することで民主主義を標榜し、戦争については「国家は戦争で国民を欺く一番の騙し屋だ」と批判する。映画が公開された1964年は東京オリンピックに伴う高度成長期。これを境に戦後が上書きされ、薄れていく敗戦の傷を傷痍軍人が象徴する。

夕食は今週2度目の姿州府で餃子定食。先客は常連のタクシー運転手。あとから入ってきた女性は中国語でユーポー麺を威勢よく注文した。店のテレビは3年に渡ってシリアの武装勢力に拘束されていたフリージャーナリストの安田純平さんの解放を映していた。帰宅後ひさしぶりにカレーを作る。これで家の食材はからっぽ。週末は天満市場でどっさり買いたい。