2週続けて旅行。サンダーバードにのって彼女と4年ぶりの金沢へ。始発の大阪から終点の金沢へ。金沢駅は東京から新幹線で来た人と合流してたいへんな賑わい。どこへ行っても人が多いのだろうな。という気がしていたが、地元の友人におしえてもらった食事・喫茶ニワトコはお昼時というのにも関わらずおどろきの静けさ。窓際の席でゆっくりと食事ができた。対象的に、向かいのお店では年に一度のセールというので大変な賑わいを見せ、通りに面した駐車場の入れ替わりも激しく入れ替わっていた。車はすべて金沢ナンバー。地味そうな書道のお店が何故?。食後、ふらふらと立ち寄ってみた文真堂というお店は、おそろしく高級な紙や硯を扱う、間違いなく日本トップクラス品揃えを持ったところであった。1万円以上する用紙が飛ぶように売れている。こんなものを買う書道家が金沢にはたくさんいるのか。この熱気に押され、われわれもついつい書道初心者セットをそろえてしまう。書道の紙は湿度の関係で、鳥取など、一部の地域でしか生産できないそう。そんな若い男性営業の熱意に溢れた話もおもしろく、笑いもはさみながら長々と聞きいる。20万円くらいする硯の価格の理由も教わる。この業界はもう廃れていくだけの斜陽産業ですよ。という疲れた白けた老人の言葉が聞こえてくるかと思っていただけに、鮮やかな衝撃。
レジにはお買上金額ごとのプレゼントが掲示されており、最上位のものはすき焼き2人前。対象金額は10万円以上。5万、3万と続くが、これだけでもお店の客単価を伺わせる。

退店後は、前回閉店直後で行けなかったCazahanaへ。外観の雰囲気も味わい深いこの古い建物はもとは旗を作っていた場所とのこと。内装の演出も空間をたっぷりつかった贅沢なもの。花の飾り方も真似したくなるようなものばかり。店主によると近所でひろってきたものも含まれているという。商品は好みのヴィンテージ品が山盛りで、ああ金沢旅行は早くも買い物旅行になりつつあるな。と思いながら、九谷焼の小皿と花生けにも使えそうなドイツのガラス器を買う。

夜はCazahanaで教えてもらった大関で軽く飲んでから金沢の友人家族と一緒に食事。3人の子供も一緒に深夜まで過ごす。