韓国での結婚式から1年目の記念日。市場では高級食材こ買い込んだ。蟹一杯、鮑、貝柱、マグロなどなど。

土曜日。また緊急事態宣言で今後の映画館の座席も少なくなるよう。夜シネ・ヌーヴォでロベール・ブレッソン監督「少女ムシェット」を観る。

南正人の訃報を知る。音楽をはじめて聞いたのは京都高野の居酒屋「まほろば」で。黒川修司のことを調べていたとき。数年前にライブがあったというので訪ねたのだった。食事をしながら店主に声をかけてみると、おもしろい話とやばめの話を沢山してくれて…この人はしゃべりすぎる人だ身近にいると注意しなくてはいけない、という気持ちにまでさせるサービス過剰で濃厚な時間だった。そのときに流れていた南正人の近作SONGS(2003年)。気になる声で店主に声をかけたのだった。

「ちょうどうちで昨日ライブがあったんだよ」と、告知チラシもくれた(チラシと言っても配布はしていないらしく、こんごのスケジュールが知りたければ、電話して(笑)とのこと)。その後、南正人の音源はレコードやCDで買い集めたが、そのスタイルは初期から完成されている。というか、デビュー前である京都・山崎宝寺「第3回フォーク・キャンプ・フェスティバル」 でさえ、すでに完成されたスタイルだったとは黒沢進が書いていた。

そんな南正人(和田さんにいわせると見た目はキューピーちゃん)のライブのチャンスはそのときが最初で最後のチャンスだった。合掌。

90年代に60年代のカルチャーが面白いと思ったときの30年の時差は、現在においては自分が生きた90年代が該当するが、当事者としては当時のことはどんどんと記憶や興味が遠いてしまっているもので、ふりかえりたい気持ちもない。いまの興味は60年代をさらに遡り、50年代への興味が高まっている。シネ・ヌーヴォで特集上映中の野村芳太郎の映画がとてもおもしろい。2本鑑賞。移動中のカメラワークがみごとな「張込み」、若い岡田茉莉子のコミカルな声の演技が魅力の「花嫁のおのろけ」。結婚観の茶化し方などを見ていると、思っていた以上に50年代というのは進んでいる。女性専用車両もあったとは。ポスターは古色蒼然としているが映画はずっとハイカラですのよ。

夕食は今年初の焼き餃子。焼き色はきれいについているが、少し水が多かったせいで肉汁がやや逃げた感あり。食後eisakuのzoomストレッチを1時間。年末年始はzoomの時間制限がなしという計らいがあったという。

年始初出社。4時間におよぶ立ちっぱなしの会議。椅子も内容もない。から騒ぎこそが目的なのだ。半額の牛肉と鰤のアラを焼いて食べる。友人からNotionというアプリを紹介してもらう。母親から送ってもらった納豆が届く。

連休最終日。朝はことしはじめての市場へ。あちこちで年始の挨拶が聞こえる。今年はどうや。なるようにしかならんわ。というような会話もあちこちで。魚や野菜はまだどの店も少なめ。鰤や豚肉など買い込む。昼は焼き肉。食後は歩いて梅田まで。あいかわらず人は多い。UNIQLOではまた新素材の洋服をずるずる購入。阪神百貨店でワインを買って谷町線で帰宅。妹の夫の実家で作られた米が大量とどく。夜は鰤しゃぶ。薄汚れてしまったsimplexのヤカンを一生懸命磨いた。磨けばまだまだ光る。

シネ・ヌーヴォで開催中の野村芳太郎監督特集へ。名前も知らなかった監督。生誕101年というので、ちょっと身構えていたが、いきなりすごくおもしろい!そんな2本にで会った。「モダン道中 その恋待ったなし」と「千万長者の恋人より 踊る摩天楼」。50年代の日本のキャバレーや、東北の景色、ウィスキーを好む若者がコミカルに描かれる。そして岡田茉莉子や有村稲子は飛び抜けて美しい。昼食はまだ年末休業中の店が多い商店街にある中華料理屋で。席につくととりあえず缶コーヒーをくれた。心斎橋まで歩いてUNIQLOで買い物。さいきんお店に入ると必ずなにか買ってしまう。新素材のパンツを2本とシャツを1枚。それからダンケでアイリッシュコーヒーを飲む。夕食は時短営業中のじねんで寿司を豪快に食べて帰宅。久しぶりに食べたこともあり旨さが染みる。

油汚れは重曹をかけて3時間ほど放置したあとブラシでこすりおとすとよいというので、試してみたくなりダクト掃除をがんばる。

年始初めての映画は「バルタザールどこへ行く」監督ロベールブレッソン。シネ・ヌーヴォにて。カレンダーももらった。メイ・サートン「今はかくあれども」読了。