夕方、歩いて古書 象々へ。小山 清の二人の友を買う。夏葉社から出た『風の便り』が気に入って知った1911年生まれの作家。この時代の作品でも自分が面白く読めるものはある。夏葉社からの復刻はそんな気持ちにさせてくれるものが多いが、文芸レアグルーヴなどという惹句は似合わない。伝わるべき層にじんわり浸透しているように思う。

夕食はビビンバというかそぼろ丼。レトルトのコムタンと。
『わたしを空腹にしないほうがいい 改訂版』くどうれいんを読み終える。ほのぼのさせない料理についての文章は新鮮な魅力がある。最後の対談では尖った感性を全開にして噛み付くので本編とやや印象が異なる。料理をするとおといっても向き合い方は人さまざま。「生活のため、趣味のため、仕事のため」と、あえて分類するなら、自分の立場は明らかに趣味よりである。