土曜。朝は市場へ買い出し。9時台でも人は多い。コハダを初めて買った。カツオやイカ、マグロ、定番の品を一通り買う。帰宅して下処理をし、昼からは京都へ。売りに出したAT LAST/SPECIAL EDITION BANDのレコードは思いがけずオリジナル盤だったので高く買ってもらえた。昔hot lineで買ったもの。あの店は移転ということになっているが、営業再開の目処はまだ立っていないという。ワークショップの店主とはオリンピックの開会式や小山田圭吾について少し話す。

川端丸太町まで歩いて誠光社に立ち寄り、「冬にわかれて」のライブ会場である京都教育文化センターへ。はじめての会場で間違えて裏口から入ってしまった。こんなところがあったとは。会場には100000tでバイトしていた男の子も来ていた。観客は人数制限をして130人ほど。

バンドの演奏は、音盤以上に実験的で攻めたもの。歌も演奏も等価にある密なアンサンブルでずっと集中して聴いていた。みな演奏が上手い。あだち麗三郎はドラム、サックス、ギターを演奏した。ドラムのスティクもそのつど持ち替えて彩る。伊賀航はブラジル音楽の造詣を感じさせるところがあった。3人のMCを聞いていると、やはり寺尾紗穂がリードしたり言葉足らずな部分をすくい上げたりとしっかり振る舞う。会話の間のとり方はバンドの音楽にも表れているとおり。ステージの明かりは抑え、複数の小さい照明をいかしていた。あまりわいわいやるムードではないので、この演出は光る。

会場を出ると、予想外の雨が降っていて皆立ち往生。傘を持っている人は少なかった。どうしようもないのでしばらく待って小雨になったのを見計らって早足で帰る。きょうのライブでもやった「もうすぐ雨は」を反芻しながら帰路へ。