帰宅して19時、妻がzoomでテレビ電話をしている間にマンション内の警報がなった。我々が住んでいる14Fで火事という。これまでの警報では階数まではアナウンスされなかったので緊張する。財布とカメラをもって部屋のドアを出て、周りを見るとみな部屋から顔を出していた。外からは火の気は感じないがとにかく避難。

14Fから階段でぐるぐる降りて外へ出ると、まもなく消防車がやってくる。1台、2台、3台、つぎつぎと集まり合計15台は来た。サイレンがなり一帯が赤い光で照らされる。いままでの火災警報はすべて誤報であったが、今回は本当なのだろうと思わせる状況。立入禁止のロープが貼られ、給水栓にホースが繋がれ、ボンベを背負った消防隊員がスタンバイする。担架もマンション入り口で待ち受けている。マンションの外は人だかり。建物の外から14Fをみると、明かりが灯っている部屋があり、炎なのか照明なのか見分けがつかなくて落ち着かない。隣の部屋から火が移ってレコードが焼失したらどうしよう…という緊張が高まる。

騒動から1時間弱を経て、ようやく消防隊員から住民の帰宅が許可された。エレベーターで上がるといつもの14Fに大勢の消防隊員が汗だくで作業をしていた。あの消防服を着て重労働は大変だ。もう部屋に帰ってもらって大丈夫ですよ。とか、ごくろうさまです。と声をかけあう。結局誤報だったのだろうか。消防隊員は黙々と撤収の準備。にこやかに「またいつでも119してください」という言葉を残して去っていった。あれは英雄の顔。

20:30からのzoomストレッチ1時間には間に合った。