近所のフォトグラファーの事務所へワインボトルとグラスを持って訪問。たのしい2時間。また来ますと約束し、謎の人という認識のまま別れる。
夜はステーションシネマ大阪で大林宣彦監督「海辺の映画館-キネマの玉手箱」。3時間の映画は言いたいことを全部詰め込んだという情報量とあまりのも独創的な映像の迫力に圧倒される。1945年 広島原爆投下の 前日に観た。終電で帰宅。

振替休日の火曜日。出かけるつもりでいたがあまりにも暑そうで一日家で過ごす。昼も夜もいつになく手の混んだ料理を提供する。はじめてつくったしめ鯖が上手くいって嬉しい。パクチーのポテトサラダとの相性も抜群。マッシュルームのアヒージョとクラッカーも添えて食す。メルカリでちょこちょこ出品も済ます。

振替休日の3連休初日。昼間から元同僚と2人でタカムラワイン&コーヒーロースターズでワインを買い、靭公園で野外飲み会。つまり昨日とほぼ同じ。夕食はタコしゃぶ。最後は雑炊にしたが、期待していたタコの出汁はあまり出ないことがわかった。emitt rhodes / rainbow endsのレコードが届く。instagramの何気ないポストから、韓国で伊藤潤二が人気ということを知る。早速メルカリで傑作選を購入。

退勤後同僚と4人でタカムラワイン&コーヒーロースターズでワインを買い、靭公園で野外ソーシャルディスタンシング飲み会。

休日出勤の土曜日。朝から快晴。退勤後は冷えた白ワインを2本買い、まんぷくベーカリーでバゲットとECHIREのバターを買い、中之島公園で飲んで過ごす。巨大なアヒルが浮かんでいた。
今年の夏のカレンダーは休日出勤と振替休日日の予定しかはいっていなくてふるえる。大阪の感染者数は東京についで2位。堂々たるものである。

振替休日の金曜日。ひさしぶりの超快晴。太陽の日差しがあまりにも強い。気が向いたのでキッチンダクトの掃除をする。アルミフィルターの奥のネジをはずしカバーを外そうとしたが、引っ張っても取れないくらい油で粘着している。あきらめて他の箇所を掃除していたら唐突にカバーが落ちてきて取れた。上をみると汚れた油がつららのように垂れ下がっていて恐ろしい。分厚い溶けたキャラメルのようなものがびっしりつまったカバーの汚れは洗い落とすというよりは削り落とす作業。キッチンにただよう油臭さはこれが原因の一つだったのだろう。かなり難儀であったがなんとか終える。
室内干ししていた洗濯物は乾きが悪かったのでそのうち分厚いものをベランダに干したがその数時間後、目の前のマンションが見えなくなるほどの豪雨がやってくる。もう日本の気候は変わってしまったのだろう。毎年やってくる毎年数十年ぶりの豪雨や猛暑という表現はおかしい。野外飲み会を予定していたがそれも延期。正社員での採用が決まった!という知らせだけを先に受ける。おめでとう。

木曜日。晴れのち曇りのち雨。もうすぐ8月になるにもかかわらず曇り雨が続く。蒸し暑い日々。辻 邦生・水村 美苗「手紙、栞を添えて」を読み始める。若草物語について、ここで語られる主題の受け取り方など、グレタ・ガーウィックの映画「little woman」を観ている限りではまったく感じ取れなかったことが書かれていておもしろい。

「若草物語」とは、「良い子」とは何か、という問いから始まり、「良い娘」とは、「良い妻」とは、と問い続ける小説です。しかもただしくない結婚をするくらいなら結婚しない方がいいという。要するに、女の子を一個の倫理的な主体として、まことに真剣にとらえた作品なのです。
説教臭がぷんぷんあふれる小説です。それでいて寝食忘れるほど面白い。「良い子」だらけの小説は退屈ですが、姉妹は「良い子」だけではないのです。「良い子」になろうと努力しているだけなのです。

若草物語が近代小説としての魅力にも富んでいるのは、姉妹の性格の書き分けではなく、姉妹一人ひとりがどうその「愚かさ」に関わるかを通じて、彼女たちの精神が個別化されているからなのです。

夜は1時間のzoomストレッチ。妻はイタリア語の授業もzomで参加していた。明日は振替休日。夕食はタコとマッシュルームのアヒージョでつくったスパゲティ。

振替休日の水曜日。朝はゆっくり寝ていたかったが、8時ちょうどに再びマンションの火災警報がけたたましく鳴り響く。前回と同じ5Fの火事の知らせだったので、たぶん誤報だとおもいながら、着替えて階段で降り外へ出る。出火場所とされる5Fの様子ものぞいたが、とくに異常はなし。マスクはせずに急いで部屋をでたが、ロビーに集まった人たちはみなマスクをしていた。誤報の確認は待つまでもなかったので、近所のカフェで一服。

午前中だけは雨が降らない予報だったので、散歩がてら商店街を歩き、コロッケを食べてビールを飲んで天牛書房で買い物。小林信彦や四方田犬彦の本を買う。

火曜日。雨が降ったりやんだり。ほんとうに梅雨が長い。毎年言っているような気もするが、今年の天気も異常。退勤後は友人宅まで歩いて30分。桃とじゃがいもなどいただく。谷町は写真に収めたくなるような坂が多い街だった。先日亡くなった弘田三枝子のレコードを聴く。弘田三枝子’70 ぽピューラー・ビッグ・ヒッツ! 激しい人生を歩まれたことも知った。

月曜日の振替休日。午前は雨が降っていたが、午後からはしばらく止む様子。いそいで外出し、まずはディスクユニオンへ。ジャケに惹かれて買ったPhillip Goodhand-Tait ‎– Songfallがよかった。マイナーレーベルの自主制作盤かと思いきや、昔から根強い人気のあるSSWらしく、CDでのリイシューも多い。いくつかの記事の中ではエルトンジョンと比較も書かれていたが、このアルバムからはその気配は感じない。第一、彼の声はしゃがれているし、外の世界へ向かっていくようなものではない。個人的な親しみを感じるタイプの音楽だった。
天満市場では明石のタコ(生)を4本かう。まだ生きてるよ!とおばさんはタコの足をバシバシと叩いた。たしかに吸盤はまだうごいていた。人気の焼酎「兼八」を、うっかり定価以上で買ってしまう。流通価格の半額以下!という文句にひっかかってしまった。近所に定価で売っている店をしっているのに…

タコは市場の店頭で頭を切り落とされてから何時間たったのだろうか。自宅のシンクでぬめりを落とすためにごしごししているときもまだ吸盤が吸い付く手応えがあった。タコの生命力より強いものを私はしらない。皮を剥いて刺し身にして食べたときのこの強い味の理由を実感する。

村上春樹の新刊「一人称単数」読了。メルカリに出品したら10分ほどで購入者が現れて驚く。即発送。