通天閣の近くにある新世界国際劇場で2017年の映画「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」を観る。映画よりも昭和の時代が濃密な映画館の印象が残る。二階席まである立派な劇場はかなり広く、日雇い労働者が宿代わりにするのも想像しやすい。地下はポルノ映画上映。ハッテン場としても有名なのは当然という感じ。上映中も人の出入りが激しかったし、振り返ると立ち見していた二人の男がお互いの股間を触っていた。こんな環境なので上映が終了するまで落ち着かない気持ちで過ごすことになった。映画どころではない。もういちどこの劇場で映画を観たいかといわれるとそれはないが、一度は体験できてよかった。劇場の感染症対策については念入りにされており、まず入り口でフェイスシールドをしたおばちゃんが非接触体温計による検温と除菌スプレーの準備がある。また劇場内の座席は強制的に間隔をあけるよう、折りたたみの座席がロープでしばってあった。

通天閣は大阪の象徴のように扱われることも多いけれど、新世界はなにか暗い影が落ちている。その雰囲気は日本橋あたりまで漂い、難波で薄まる。

メルカリに出品していたデザイン書が結構売れたので、気になっていたディーター ラムスの本を購入。Less and More: The Design Ethos of Dieter Rams

水曜日。メルカリで売却した商品の発送。昼食は明太子スパゲティ。やはり岩のりとの相性が抜群。夕食は焼き肉。今日から梅雨入り。

平日の振替休日。朝の市場で見つけた珍しい食材は、本マグロのカマ先。牛肉のような赤みと油の乗り。ポン酢と土生姜で食べるのがよく合うとのこと。その他、帆立貝、ボタンエビ、太刀魚。そして、1パック380円の高級卵、蘭王。一度買ったらまた欲しくなる決定的に違う味。昼は海鮮スパゲティ。ソースはフェンネルをつかったもの。夜は刺し身パーティー。難波 ルービックレコードで5000円分ほど購入。

現在、ディスクユニオンでは試聴のヘッドフォンは貸し出し制である。もし、自分のイヤフォンやヘッドフォンを持っていればそちらを使ってほしいという対応。すごく徹底していて感心した。その高揚感で4枚購入。夕食はミートーソースのスパゲティ。

事務所で妻と二人で過ごす日曜出勤。マスク不要で快適である。天気も最高。昼食は明太子とごはん。夕食は玄米とカレー。日本の古本屋から「商業デザイン全集3 商品編」が届く。

土曜出勤は静かでいい。とくになんということもなく淡々とすごす。昼食は冷蔵保存していたはまぐりのお吸い物をうどんに転用。しみじみ旨い。夕食は酸っぱいものが食べたくなって豚肉の甘酢炒めに。新玉ねぎがおいしい。「植木等と藤山寛美―喜劇人とその時代 | 小林 信彦」を読了

代休の平日。コンビニに行く以外自宅で過ごす。コンビニへはマスクをせずに行った。隣の部屋でDVらしき騒音があり眠れなかった昨日。そして今日も気持ちが落ち着かない。昼は岩のりをつかった明太子スパゲティ。夜は焼き肉。それからメルカリ出品など。

退勤後、象々で「商業デザイン全集」2冊と「日本のパッケージ」を購入。どちらもいい本でうれしい。店主とも少し話し、このビルの設計が村野藤吾によるものだと知った。夕食は鳥のもも肉のパリパリソテー。そのあとはまぐりのお吸い物という謎コース。はまぐりの中には小さなカニがいた。

誕生日休暇。今年はレストランの食事ではなく市場で豪華食材を買うことにした。肉肉魚魚。いままで出入り口で噴霧していた次亜塩素酸水が、メディアで効果がない(あるいは悪影響がある)と喧伝されるとすぐに中止していたことに感心する。フェイスシールドの導入も早かったが今はやめていたり、対策方法の更新が活発で定期的に情報共有や指示伝達があることを思わせる。昼食はとり貝、帆立貝、岩牡蠣という豪華メインディッシュ。岩牡蠣の身を取り出すのには苦労した。懐中電灯が大活躍。日本酒と白ワインを飲んでいい具合。夜はケーキを食べ花束をもらい祝ってもらう。ありがとう。

平日の代休。朝から久しぶりに京都へ。電車の混雑具合はふつう。髪を切って、レコードと本を売って、食事して、お茶して母親と会う。そんなことが特別に感じられる、緊急非常事態宣言開け2日目の2020年6月2日。