朝から近くの発熱外来を受け付けている病院へ予約電話をするが、すでに当日の予約は一杯でなかなか当日受け付けてくれるところはなかった。5件目でようやく予約を取り付け、妻と二人で病院へ徒歩で向かう。

病院では、建物の中には入らず病院の外に設置された簡易テントで問診票を書き待機するような段取りになっていて、テントの中には電気スタンドや懐中電灯、電気ストーブなどがある。夜間も患者はくるのだろう。病院の看護師や先生との連絡は対面ではなくオンラインでもなく、すべて自分の電話でおこなう。問診票の準備ができたことを伝えると、ドライブスルーの受け取り窓口のようなところで書類の受け渡しと抗原検査。小窓のビニールカーテンの隙間からマスクはずさず鼻だけをだして待ち受ける。自宅で行った簡易抗原検査とおなじように鼻に細長い棒がつっこまれかき回される(少し痛い)。結果が出るまではまたテントの中で待機。やがて電話がなると、先生から「残念ながら陽性です」と3回くらい神妙なトーンで宣告を受けた。「頑張ってください」とも3回。事前に簡易検査で陽性の確認は済んでいたので心づもりはできていたが、まるでがんの宣告を受けたような重み。後遺症は5割の確率で残る。とかなんとか深刻になる話もきく。持病がない人には軽めの薬しか出せない。症状が収まってもすべて飲みきるように。ポビドンは3本。自主隔離の期間は10日。その後は検査なしで自分で判断して行動してよいとのこと。また、後日保健所から隔離対応について連絡があるというが、夫婦二人暮らしでともに陽性というのは明らかなので、そこは自宅療養のつもり。わざわざインテックス大阪やアパホテルで過ごす理由はない。

妻はコロナウィルス感染の症状は出ているもののこの時点では抗原検査の陽性反応はなし。追加でPCR検査も受けて後日の結果待ち。それぞれ処方された薬をもらって病院をあとにする。

帰り道、陽性反応がなかった妻にスーパーでの買い物を頼んで外で待機。のど飴やポカリスエット、食材を持って買える。スーパーの中にはコロナっぽい乾いた咳(コホコホコホ)をしている人が複数いたと聞く。思い返すとさいきんよく聞いていた。

風邪の症状はつづき咳と喉の痛みあり。新型コロナウィルス感染を思わせるので自宅に備えていた簡易検査をためしてみると、くっきりと陽性反応。疑いようのない結果。いよいよ来たかと覚悟を決める。

昼から友人と大阪城で花見の予定をしていたが、体調不良のため欠席の連絡。午後からはゆっくりとしていたが、かわいた咳がではじめて嫌な感じ。倦怠感と鼻水の症状もあり。妻も風邪の症状がではじめる。

有給。朝から予約していた耳鼻咽喉科へ向かい毎年もらっている花粉症の薬をもらう。ならむらクリニックは先生やスタッフの雰囲気もよくいい病院です。それから健康診断の視力検査で知らされた0.5と1.2という結果が気になるので近所の眼科へ。平日の午前中にもかかわらず混雑していて予約していても待ち時間は30分ほどあった。精密な検査を3種と改めて視力検査。結果はすべて良好で、視力も両目1.5。健康診断の視力検査は専門性が低い分、精度も低いよ。と先生から意見をもらい自分の視力に自信をとりもどす。視力の維持にはよく寝ること。とのこと。気持ち的にはメガネを作るつもりでいたが、またこんど。

それからP&Bでパンを買い、ルービックレコードでレコードを買い、パリアッシュでパンを買い、ディスクユニオンでレコードを買い、オープンリールのデータ化、テープがちぎれたVHSのデータ化を依頼をしたあと、ぷららてんまで買い物。背中に背負った登山バッグはもう一杯。

かなりの移動と買い出しでふらふらすると思ったら、帰宅後風邪の症状がではじめた。

一日中雨。夜はeisakuとzoomストレッチ。プリントパックにまた印刷物を発注。A3の光沢紙1枚に4C印刷というのが送料も含めて無料ってすごい。

快晴。プリントパックが印刷無料キャンペーンという思い切ったクーポンをくばっていたので、対象商品を全部つかってやる。という勢いで製作開始。まずは友人のお店の封筒と自分の名刺は連絡先なし本名さえのせないものに。昼はカレー。夜は焼き鳥。

花見シーズンの夜の公園には残業を終えたスーツ姿の会社員もおおい。仲のいい同僚とだけで酒を飲みながら、昼間にうけたパワハラのモノマネ再現しているのを2、3回観た。

さいきん、6時くらいに目が覚めることがときどきある。これも老いの現象か。午後からはまたまた出社し会議2連発。発言はしつつも踏み込まない距離感で終える。グラフィックで印刷手配をしたが、ちょっと特殊加工がはいると注文がかなり面倒である。そしてデータチェックもなかなか終わらない。昼食は古くなって酸味がでてきたキムチでチャーハン。普段どおりに味付けしたらキムチ影響が強くおもったよりも塩気が強くでてしまった。夜は韓国語の授業のはずだったが、先生がコロナ陽性ということで休講の連絡あり。どれくらいの症状がでているのかは聞かなかったが、正直な連絡はありがたい。お大事に!とメッセージを送る。来週は代打の講師がくるという。

出社して会社の様子など直接見聞きしたりするといろいろ思うことは多い。すべてがその場の空気と勢いで決まる様子は不安のはじまり。物事を文章化して共有し、意見を積み重ねていく。そんな当然のことができないようでは永遠に価値観の共有というのは達成できないだろう。安易な方に流れることはできるがそのマイナスの蓄積は間違いなく自分の将来にのしかかってくる。じわじわと損なわれていく感じ。

自宅勤務で仕事に支障がなく進められる会社は価値観の共有や管理体制がしっかりしているのだろう。完全に分業された流れ作業。ただ、そういった働き方が嫌になった過去もある。よりより環境を求めるためには摩擦はさけられない。

濱口竜介監督「ドライブ・マイ・カー」がアカデミー賞国際長編映画賞。普段はおちついた口調の監督が喜びを爆発させているその姿に、これはとんでもなくすごいことだと感動する。久しぶりの嬉しいニュース。

昼、ヤフオクで売れた洋服を発送。近所の桜はもう咲いていた。天気がよく気持ちのいい日だったので中之島公園で過ごす人も多い。桜の見頃は今週末あたりか。古書象々と天牛書店を歩いてはしごし、天神橋商店街で豆腐を買って帰宅。ヤフオクで入札していたレコードは長い争いの末にあきらめた。いつかそのうち買えるだろうと思える程度の人気盤。夕食はプルコギ。

天気予報通り強い雨が続く。買い出しは昨日の間にすませておいたので家でゆっくり本を読んですごす。大著「東京の生活史 – 岸 政彦」も残り半分を切った。妻はワクチンの副作用と思われる発熱と倦怠感。