読み終えた本は古本屋にもっていくのが当然だったけれど、水戸に引っ越してきたのだから、もうそいういうわけにはいかない。残すか捨てるか。レコードにしても同じこと。大阪からの引越し直前のころは、売るためのレコードを探すために聴くということをよくしていたけれど、もうそこまでレ コードにプレッシャーをかけることもない。20時退勤。降水確率70%の予報だったけれど、雨に会うことなく一日を終える。

昨日の疲労感があまりにも大きかったせいか、定期を忘れて出勤。190円支払う。

9時から6時の電話対応にもなれてきたが、やはり集中してデザインの仕事ができる環境ではない。会社の営業時間が終わる頃に電話は鳴り止むが、そのころにはもう自分の気力も尽きている。

退勤後、缶ビールをのみつつ水戸駅まで歩く。電車は1時間まちだったので、その間、書店でゆっくり立ち読みしてすごす。帰宅後「ニッポンの音楽/ 佐々木敦」を読了。YMOの最盛期でも各メンバーは旺盛にソロ活動をしていたことについて、各々が自分を相対化する必要があったのではないかという考察があった。よくわかる話。いまこうして日記をかいているのも似たところがあり、新しい職場の環境に飲まれないように距離をとっている。弁当作りにも同じような効能あり。

熱い熱い納豆の日。午前は近所のホームセンターまで自転車で。物干し竿と机用の板切れを買う。それから常磐線で水戸駅へ向かい、街をぶらつく。古 道具屋のような古着屋でビールメーカーの古いロゴがはいったグラスを買った。帰宅後、スーパーで買い出し。キャロットラペとカレー、味玉。平日の 食事の準備。

自転車で自宅から会社まで、最高の通勤路をみつけた。公園と湖を走りぬけ通勤時間は30分。こんな景色がみれるのなら、電車通勤よりもずっとい い。退勤後、桜川で同僚とコンビニで買った酒を飲んだ。そして再び自転車で帰宅できればよかったが、途中で痛恨のパンク。またしても2時間かけて歩いて帰った。夜はあまりにも暗く、iPadがあっても道に迷い、情けなくなってくる。雨も降るしでもう最悪。

起きて、寝て、起きて、寝てを繰り返しているだけで一日が終わった。食事は作りおきのもの。

またしても曇り。転勤後の初週最終日。はじめはどうなるかと思ったが、内部外部とすり合わせて、少しずつ慣れてきた。まだまだ快適な環境というに は程遠いが、スタート地点はここらあたりから。
退勤後、大阪からの転勤組4人と、水戸駅北の商店街にある年季のはいった和食居酒屋へ。BGMはTMNのGET WILDからあがた森魚の赤色エレジーまで、よくある感じの有線放送。店注文をとりにきたのはベトナム人であった。カウンターでは酔っ払った男が隣合わせ た客に絡む。どこにでもよくある居酒屋の喧騒。帰りの電車に乗ろうとしたら、1時間待ちだったので、歩いて帰ることにしたが、予想以上に時間がか かり2時間歩いて帰宅。水戸の夜は街灯も少なく暗い。千波湖の駐車場では警告灯がなりっぱなしの車が走り去っていくのをみた。一人歩きだと男でも 不安になるものがある。

七夕。水戸に引っ越してきて初めての晴れの日でもあった。ようやくデザインの仕事もできて、すこし気も晴れる。

引越しの一時金が入る。5万円。1ヶ月分の賞与もでて、カメラを買うために崩した貯金はすぐに埋められたが、気は晴れない。

退勤後、ほぼ同期の同僚らと4人で飲みに出かける。帰りは終電をなくしたが車で送ってもらう。

普段、外線電話対応をしている総務部一人欠員のため、おわらない電話対応の応援係に押しやられ消耗する日。質問内容の意味はわからないのだから新入社員のように狼狽えるばかり。電話番だけで一日分の神経がすりへる。デザインをする時間もないが、デスクも小さく環境としては劣悪。まわりの無理解とエゴに振り回され、先行きが不安になる。こんな環境がこれからの標準になるのか。うんざり。会議出席、印刷出稿2件。