平日の仕事の後、ライブや映画を観に行く。というのはうれしいもの。毎日遅くまで働いていた時代のことは忘れられない。今晩観たのは今井 正監督「にごりえ」。1953年の作品で、第27回キネマ旬報ベスト・テン第1位。怒りや悲しみ派手に描こうとせず、闇夜の中の光で感情を抑えて描いた作品がこんなに高く評価されていたことに同感しつつも感心する。そのときの2位はあの東京物語(小津安二郎)。3位は雨月物語(溝口健二)。まだまだ知らないすごい監督がいる。帰りはコンビニで買った月桂冠 おちょこ付 大吟醸 180ml を飲みながら4km歩いて帰宅。

宮沢章夫が亡くなった。身近なところにファンがいたので3冊くらい読んだ。東京大学「80年代地下文化論」講義、サーチエンジンシステムクラッシュ、牛の道も。あのドライな文章は新鮮で影響力もあったと思う。まだまだ若いイメージがあったが。