健康診断当日は前日から飲んでいた下剤が起床後も効果を発揮しつづけ、朝から自宅で3度の排便があった。自然な頻度ではないのでややうろたえるが引き締めて人生初の大腸検査を含む人間ドッグへなんばへ向かう。

大腸検査は事前の知識をいれずにいたので、検査当日の準備として「まず下剤を2時間かけて1リットル飲んでください」と言われてかなりおどろく。目の前に置かれた2Lあるビニールパックの下剤。紙コップに200mlを注ぎ飲んでみたその味は恐ろしくまずい。信じられないくらいまずい。この甘味はなぜ必要なのか。口直しの水は500ml。もっとほしいと伝えたが検査に差し支えるため追加は不可といわれてしまう。一杯目の苦痛はかなりのものであったが、3杯目あたりから下剤の効果が現れ、排便に変化が現れると少しモチベーションが上がる。どんなことでも意味がある行動なら精神は耐えられると知る。排便はほぼ黄色い尿のようになり頻度が増したところで看護師から準備OKの承認が得られたので5杯目の下剤は免除された。いよいよ検査室にはいると、不自然にリラックスを促す音楽がながれていて緊張感が高まる。ベッドに寝かされ指定された体制を取るとマウスピースをはめられ鎮静剤が打たれる。そこから先のことはまったく覚えていない。気がつくと胃カメラも大腸検査も無事終わっていて、穴パンは脱ぎ捨てもらって結構です。と告げられる。着替えて検査結果を聞く時間。初めて見る自分の腸内。不安な気持ちで結果を聞くというよりもすべてが終わった安堵感につつまれていたが、5mm以上のポリープ(良性)が見つかり摘出手術を勧められ、また緊張感が高まってしまう。ショックではあるが見つかってよかったというしかない。またこれを繰り返すと思うと気が重いが、検査中一切意識がなかったので2度目は経験の強みが生きるだろう。

なんばパークスで昼食をすませ、帰社。スポーツジムでは運動はせず風呂とサウナだけ。鎮静剤がまだ効いているのか、いつもより早く眠気がやってきて早めに就寝。