井川直子「昭和の店に惹かれる理由」読了。本文の余談から、飛行船ツェッペリンが日本に上陸したのが茨城県土浦市であると知る。市民はカレーを振る舞ったという。昭和4年、1929年の出来事。

「あまりの大きさに驚き、県内や東京から押しかけた人たちで飛行船フィーバー」となり、茨城県内や東京からも見物客が殺到。4日間で約30万人もの人でごった返したと言われています。

夕食はミートソース、豆苗サラダ、トムヤンクン、赤ワイン、まん福ベーカリーで買ったバゲット。満腹。

定時退勤後、開店して間もないらーめん砦へ。佐世保発のこのお店は魚介系のスープがとても美味しかった。胃もたれするようなこってりでないのがありがたい。”元祖貝白湯スープをベースとして、豚・鶏・牛・魚介・甲殻類など地域の厳選素材を融合” とのこと。ボンゴレ大盛のミニ丼のセットで1,000円。靭公園を通り抜けて中央線で本町駅から九条まで。昨日に引き続き、今日もシネ・ヌーヴォへ。大林宣彦監督作品さびしんぼうを観る。今作は誰がどうみてもすばらしい青春映画であって、カルトでもアングラでもない。富田靖子のいじらしい表情にみる青春の痛みと輝き。人を恋することはとてもさびしいから、だから私はさびしんぼう。エンディングの富田靖子が歌うショパンの別れの歌にはアイドルマニアが喜びそうな歌声とアレンジという印象を超えて胸に刺さるものがあった。編曲は瀬尾一三。夜、ふとんに入りながら谷崎潤一郎の陰翳礼讃を読み終える。

御堂筋線にのって心斎橋下車。UNIQLOに寄ったあと、長堀鶴見緑地線でドーム前千代崎駅下車。ちかくの古いおでん屋で食べた定食は650円。安いなりの味というには高くて、自炊しない近所の人が食べに来る店という印象。料理に慣れたものが外食でおいしいと満足するには1,000円前後の価格帯で探さないと難しいか。少し歩いてシネ・ヌーヴォへ。大林宣彦の映画祭のチケットを5枚分(4,500円)を買う。今晩はその一本目、HOUSE。これは1mmも怖くないファンタジータッチのホラー・コメディ作品だった。終始荒々しいアナログエフェクトが炸裂!ファンタ大林。ラストシーンではオシャレこと池上季実子の美貌を堪能した。すばらしい。上映前、この映画怖いんですか?怖かったらやめようかなァ。と、スタッフに質問してたおじさんも観終えたあと苦笑いしただろう。1977年にこんな作品をつくった監督の最新作もたのしみ。